第四章 第四話 鈴代の行方

山王機関本部さんのうきかんほんぶ

喪神もがみ梨央りお
どうしたんですか、麗華れいかさん!
月詠つくよみ麗華れいか
皆さん、
助けてください!!

先の怪人騒動に続き、またもや月詠つくよみ麗華れいかが、山王さんのう機関へと飛び込んできた。
今度は血相けっそうを変えている――

喪神もがみ梨央りお
麗華さん、どうしました?
すごい慌てようですが……
月詠つくよみ麗華れいか
大変です、鈴代すずよさんが……
さらわれたんです!!
グリル四谷よつや珈琲コーヒーを飲んでいたら、
店の前に軍の車が何台か停まり、
将校が一斉に店に入ってきて――
帆村ほむら魯公ろこう
鈴代女史じょしが、さらわれただと?
将校とは一体どこの隊だ?
鈴代女史じょしの何を狙うというのだ……
もしや……歩三の部隊か?
鬼龍きりゅう率いる九十九小隊か。
可能性としてはあり得るが――
月詠つくよみ麗華れいか
えりの連隊番号、ありませんでした。
九頭くずさんと同じですね……
帆村ほむら魯公ろこう
九頭中尉は遊軍みたいな扱いだがな。
それでは、風魔ふうまや、これは歩三ほさんだ。
我等、正面切って行くとしよう!
喪神もがみ梨央りお
麗華さん、今回はここで、
おとなしくしていただけますか?
月詠つくよみ麗華れいか
ええ……
そういたしますわ。

第三連隊だいさんれんたい前庭まえにわ
【第三連隊第九十九小隊召喚師】
貴様ら!
歩一ほいち、特務の連中か!!
山王さんのう機関か!!
この先、進むことならん!
帆村ほむら魯公ろこう
やけに警戒が強いな――
この様子、探られたくない腹が、
あると見て間違いないだろう。
風魔ふうま、ここはわしに任せ、
お前は先に行け!
【第三連隊第九十九小隊召喚師A】
貴様らの古臭いまじないで、
我々に勝てると思うのか!
何故だ!?
貴様、どうやってここまで来た?

《バトル》

【第三連隊第九十九小隊召喚師A】
フフフ……
まだ研鑽けんさんの余地があるな!
うううっ……
【第三連隊第九十九小隊召喚師B】
審神者さにわだと?
歩三ほさんの召喚師部隊を
なめてもらっては困る!!

《バトル》

【第三連隊第九十九小隊召喚師B】
力……及ばずか……

第三連隊だいさんれんたい兵舎内廊下へいしゃないろうか

一五市にのまえごいち
やっと来たか!
何を手こずっているのだ、
山王さんのう機関、喪神もがみ風魔ふうまよ!
貴様らと戦いをまじえることで、
俺は多くを学んでいるのだ。
自惚うぬぼれるなよ……
俺は自分自身に学ぶんだ。
貴様らは教材にすぎない!
さぁ、ページを開こうではないか。

《バトル》

一五市にのまえごいち
喪神もがみ風魔ふうま、貴様の勝ちだ。
そして俺はまた学んだ。
アハハハ、練度に磨きがかかった!!
常田つねだ松柏しょうはく
こんなところで、
一体何の騒ぎだね?
一五市にのまえごいち
常田つねだ大佐!
お戻りになったんですね!
常田つねだ松柏しょうはく
そんな事はどうでもよい。
ここで何をしているのかと
いておるのだ。
帆村ほむら魯公ろこう
それはこちらがお尋ねしたい
台詞せりふでありますな!
常田つねだ松柏しょうはく
これはこれは、帆村ほむら殿まで。
さて、一体、我が連隊に
如何いかなるご用でしょうかな?
帆村ほむら魯公ろこう
如月きさらぎ鈴代すずよ、この名はお聞き及びが、
ありますかな?
軍人風情ふぜいさらわれたというんです。
常田つねだ松柏しょうはく
さらわれた? 軍人に?
ほほう、それで我が連隊を
お疑いなのですかな?
帆村ほむら魯公ろこう
他に思い浮かばんのですがね。
貴連隊の鬼龍きりゅう小隊長は、
東雲しののめ流のこともあり、
鈴代女史じょしには恨みをお持ちです。
小隊が何を企図きとされたのか、
是非ともお聞かせ願いたいですな!
常田つねだ松柏しょうはく
鬼龍大尉であれば、不在だ。
現在、歩三ほさんの演習に出ておる。
帆村ほむら魯公ろこう
ではにのまえ少尉殿は何故にここに?
鬼龍大尉殿と同じ隊のはず。
一緒に演習に出ないのですかな?
一五市にのまえごいち
じ、自分は独断で……
擅権せんけんの大罪を犯して、
この場所に……
【着信 喪神もがみ梨央りお
白ノ……隊長、大変です。
青山墓地で急激なセヒラの増大を
観測しました!
かなり深刻な状況かと。
急ぎ、対応が必要です。
帆村ほむら魯公ろこう
了解した!
風魔、青山墓地だ。
急行するぞ!
常田つねだ松柏しょうはく
いや、帆村隊長!
隊長はお残りください。
わしはまだ事情がよく、
飲み込めておらんでな、
ご説明いただきたいのじゃ。
帆村ほむら魯公ろこう
承知しました、大佐殿。
では、風魔、青山墓地だ、
急いでくれ!
何が待ち受けるやわからん、
気をつけるのだ。
常田つねだ松柏しょうはく
では改めて、帆村隊長、
事情を説明くださらんか。
にのまえ少尉にも同席してもらう。