第六章

人が物へと変じる強夢化現象。人の時を巻き戻す時の砂。
そして乱歩の新作小説『妄楼』。
事件頻発する帝都にて、セヒラはその濃度を愈々濃くしていく。

第一話 敏腕記者
興亜日報の記者である新山眞の弟、和斗が、牛頭機構について取材していた所を戸山砲工学校に監禁された。

第二話 漸進的交換
アーネンエルベと山王機関、双方の研究結果を共有するため、虹人とユリアが人員交換されることとなった。

第三話 タクシーの新怪人
車を投げる怪人が多数出没し、歩一から三部隊が出動した。宮城の堀に沿ってセヒラが観測される、と梨央は言う。

第四話 妄執の夏・前編
先日のタクシーの変じた怪人と同じ波形が日枝神社で観測されると言う。ユリアを伴い風魔は巡視に出ることとなった。

第五話 妄執の夏・後編
赤坂の料亭街である一ツ木通に突如、市電が現れたとの通報が入る。電車に詳しい梨央と共に、風魔は現場へと向かう。

第六話 国立防疫研究所
謎に包まれた国立防疫研究所。ついに参謀本部が調査に乗り出すこととなった。関連して山王機関にも出動要請がきた。

第七話 時の砂
帰朝報告に戻ってきた虹人。風魔に鈴蘭女学園の読書会参加者に、挙動がおかしい者がいる、と相談する。

第八話 愛好者たちの宴
動乱罪に問われた佐野勉事件、罪状に見合わない刑に処されようとしていることに、魯公が疑問を抱く。

第九話 乱歩作『妄楼』前編
江戸川乱歩の新作小説『妄楼』。爆発的ヒットとなったその作品、登場人物のように振る舞う市民が多数出没していた。

第十話 乱歩作『妄楼』後編
乱歩の小説『妄楼』の探偵、月野砂漠は「ドア係の出張」に違和感を覚え、急ぎ有楽ホテルへと向かう。

第十一話 タナトスの誘い
上野公園に死ぬ死ぬと騒ぐ人々が集まっている、との通報を受けた山王機関本部。セヒラの影響とみて風魔とユリアは現場に向かう。

第十二話 セヒラ特異点
高輪の路上に、上野動物園に置かれていたものと同じ大きなキグルミが置かれて往来の邪魔となっている、との情報が入った。

第十三話 ゆりかご
突如、白金の上空に顕れた光球。人々がカグツチと呼ぶそれは、セヒラ球だった。月読麗華を飲み込んだものと同じ、とユリアは言う。



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