第八章

第四帝国建設の野望を抱くSS親衛隊フォス大佐。
ユンカー不在のアーネンエルベで大型波動を意のままに放つクルト。
各々の野望、そしてその行きつく先に、はたして救いは存在するのか。

第一話 桃源郷の噂
興亜日報は烏魯木斉地下に桃源郷・蟻走痒感府有り、と派手に報じた。桃源郷を現実として掌握せんとするのははたして。

第二話 渡満
渡満する中条忍の警護が山王機関に依頼される。そして生前のエレミヤ佐古田に紹介され、志恩会の執務員、廣幡範奈が風魔を訪ねてくる。

第三話 猟奇倶楽部潜入
山王ホテルのロビーにて、梨央はなにやら風呂敷包みを受け取る。その中身は、猟奇倶楽部に潜入するための黒頭巾の衣装だった。

第四話 満映女優
東雲流再興に必要とされる真名井の真鏡を携えて、多加美宮司が京都より戻った。三篇の古文書を揃えれば、真鏡の故由が認められているという。

第五話 龍脈の行方
帝都満洲が別の時空と繋がった。品川図們の向こうにそこはあるらしい。フリーダ曰く、そこは未来の香港、二〇一五年の九龍城砦だそうだ。

第六話 東京大正博覧会
上野公園に、一夜にして大正博覧会会場があらわれた。展示品のオートマタ、オリムピア号に共鳴するかのように、彩女に異変が起こる。

第七話 響き合う者たち
月読麗華が新京に渡ることになった。鬼龍とは離した方がよいとの判断からだ。一方、彩女がいなくなったとの連絡が式部から入る。

第八話 交錯する思惑
芽府須斗夫の語った第七の予言の解明には暦の知識が必要だった。情報要請していた中野電信第一連隊気象部から山王機関に折り入って相談の連絡が入る。

第九話 総統の来日
クルトの執事型に狙われた祇園丸からの要請で、夜の銀座に出向いた風魔。そこに聖宮があらわれ、二人を純喫茶青蘭へと誘う。

第十話 滾る憎しみ
山王ホテルにて多加美宮司と話している所に、廣秦範奈が訪れた。志恩会の事務所から異音がすると聞き、風魔は範奈と共に鍛冶橋へ向かう。

第十一話 蠢動する計画
芽府須斗夫の語った予言が、ようやく解明された。他方、なにやら不穏な動きが玄理派の一派を震源として発生していた。

第十二話 底流
碑文谷大連に思念を飛ばしていた玄理派の少尉が省線に飛び込み、自死した。そして、立哨の配備された帝都に陸軍省軍務局長惨殺の報せが走る。

第十三話 キタイスカヤ
胸騒ぎがする、と鈴代が山王機関を訪れた。一方、暗殺事件の首謀者を確保すべく、宗谷大尉の波形と思しきが確認された赤坂哈爾濱へ風魔は向かう。



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