ゼットーの名調子

〔山王機関本部課〕

ひょんなことから風魔ふうまは、
山王さんのう機関の課を訪れていた。
銀河ゼットーの名調子が始まる――

【銀河ゼットー】
おーほほほほ!
驚き桃の木の木!
ボクのちゃんたちが、
こんなに活躍するとは、
実に驚き千万、ヨロコバシー!
君のためにぐゎんばって、
ワンダホーなしょう する!

だがしかーし!
時にぐゎんとなるのだよ、
セヒラ光が強くなって、ぐゎん!
ん? 文献ではセフィラ光だ――
そうだよ、その通りなり~!
だが日本人はセヒラと言うぞ、
ヒレステーキにグラヒック!

で、この特製遠眼鏡のお陰だな、
セヒラ光から我が身を守れている。
こうやって眼鏡を上げるとだな――

ボクのまなこは真にチャーミングっ!

いやはや、セヒラ光をじかに見ると、
瞬時にアストラルになってしまう、
そう文献にはあるんだ。
恐っそろしいじゃないか、君!

アストラルだぞ、アスちゃんだ!
魯公ろこう隊長はアスに興味津々――
いやいや、その話は止そう――

まだじかにセヒラ光を見た者はいない。
セヒラ光を見てしまうというのは、
ある種の被曝ひばくであるな――

ふーっ……
思い出すのは父のことだ――
父、猥太郎、通称ワイ太郎は、
恐ろしきウランで被曝ひばくしたのだった!
――ウランを七輪にべるとは……

あれは二十年ちょい前のこと――
京都帝大の助教だった我が父は、
若き一人の学生と昵懇じっこんになった――
二人は日夜研究に取り組んだ。
研究室に泊まり込んでは、
原子核の研究に打ち込んだ!

独逸ドイツの研究所から手に入れたウラン、
そいつの原子核に中性子をな、
ズコーンと打ち込む、ズコーンとな!
するとだ、君!
強大なエネルギーが発生する、
そういう完璧理屈があったのだよ!

だが実験は失敗続き――
百三回も失敗したとな。

何を思ったかワイ太郎はついに禁断の!!
おーほほほ!
よりによって七輪だ、秋刀魚さんまだ!
ウラン鉱石を火にべるとはな!
エキサイトな発想じゃないか!
サイエンチストはそう来なくては!
神の領域に踏み込めり~

父と仲良しだった助手学生は、
なんと言ったか……確か……
柄谷がらたになんとかと言ったぞ!
今じゃグレートな学者か、
さもなくば……
――いやはや、はやいや。

ところで見給え、君!
ボクのちゃんがポチャンする、
あの見事な水槽すいそうをだ!
これまた独逸ドイツが開発した、
ゼーラム三八三がたぷんたぷん!
気持ちよさそなちゃん!
独逸ドイツではセヒラ不足で、
顕現けんげんせんらしいな!
ふーはははは!
我が神洲しんしゅうではそんなことはない!
わんさかかんさかセヒラがくぞ。

アラヤ界にじかに繋がる穴もある――
独逸ドイツ人はそう言っておったな!
穴……これまたなんて言ったか――
そうだ!思い出したぞ、
ロッホだ!ロッホ、ロッホッホ!

――ふぅ……
思うにだ、君!
ちゃんはロッホから
じかに現れるわけではない――
そう考えられているぞ。
ではどうやってあの姿になるのか……
ボクは深く深~く考えたが――

わからん!
さっぱりわからん!

こればかりは仕方がない。
悪魔と兵器の思念が、
どっかでひっそり合わさって、
ぐつぐつされている――
そう思うのだがな。
――大いなる謎だ。

しかーしだ、君!
ボクはしょう をブンブンさせて、
ちゃんをちゃぽーんする、
それでお役に立てるのだ!
おーほほ!

さぁ、今日も頑張ってブンブンだ!
超絶稼働でブンブンブーンだ!